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脊髄腫瘍と腰椎椎間板ヘルニアの違い

脊髄腫瘍と腰椎椎間板ヘルニアの違いを、原因と治療法に焦点をあてて解説します。

自覚症状は似ているが…

脊髄腫瘍と椎間板ヘルニアの自覚症状は似ています。

まず、脊髄腫瘍について説明します。脊髄は脊椎(背骨)の内部にある中枢神経です。腫瘍が、その脊椎あるいは脊椎のまわりの細胞にできたとき、その状態を脊髄腫瘍と呼んでいます。

いっぽうで椎間板ヘルニアは、脊椎の骨と骨の間にある椎間板の一部(髄核)が飛び出し、それが神経にあたる状態のこと。

椎間板ヘルニアは腰痛の一つと思われがちですが、頸部(首)にも発症する病です。腫瘍が頸椎(首の骨)部分に発生すれば、頸椎椎間板ヘルニアに似た自覚症状があり、腰椎(腰骨)部分に発生すれば、腰椎椎間板ヘルニアに似た自覚症状があります。

根本的に異なる原因

痛みなどの自覚症状は似ているものの、それぞれはまったく違った病気。違いの部分にフォーカスして解説します。

  • 脊髄腫瘍
    脊髄の内部や、脊髄に隣接した部分から発生する腫瘍のこと。
    良性と悪性があり、多くの場合は良性です。なお、腫瘍が発生する原因はいまだ研究中
    脊髄は、背骨の中を通っている大きな神経組織です。この脊髄から枝分かれするように、全身に中小の神経が張りめぐらされています。
    そのため、脊髄に腫瘍が発生すると、その部位が管轄する中小の神経組織にも影響を与え、広範囲に痛みが起こります。腰椎の近くに腫瘍が発生すると、腰椎椎間板ヘルニアと似た痛みが発生します。
    腫瘍が大きくなってくると、排尿障害や歩行困難などの症状にも発展します。
  • 腰椎椎間板ヘルニア
    背骨の一部である腰椎の椎間板が壊れて、中から出てきた髄核という組織が神経を押して、圧迫している状態
    原因は腰への継続的かつ過度な負担と言われています。腰に負担を与えるスポーツ、または仕事などを通じて椎間板が損傷してしまうことが原因です。
    神経を直接押していることから、その部位には痛みが生じます。悪化すると排尿や排便、歩行などの障害が生じることもあります。
  • 両者の大きな違い
    脊髄腫瘍は内部での細胞異常が原因と言われ、腰椎椎間板ヘルニアは外部からの負担が原因と考えられています。

まったく異なる効果的な治療法

脊髄腫瘍と腰椎椎間板ヘルニアが起こる原因が異なるように、効果的な治療法も違います。以下で具体的にみていきましょう。

  • 脊髄腫瘍
    良性の場合は、手術による摘出で完治します。神経組織に傷をつけないよう、慎重に手術が行われます。
    悪性の場合も摘出手術になりますが、腫瘍と脊髄との境界線が曖昧な場合には、全摘出できないこともあります。
    悪性腫瘍はガンですので、全摘出できない場合には、放射線や化学療法による治療が行われます。
  • 腰椎椎間板ヘルニア
    基本的には保存療法。つまり、安静にすることです。
    コルセットを装着するなどして、激しい動きをしないように注意していれば、早くて1週間程度、遅くとも3ヶ月程度で痛みは治まります。
    保存療法でも症状が緩和されない場合に限り、手術を行います。通常は椎間板切除によって痛みは治まります。

脊髄腫瘍は患部の切除で治療するのが基本ですが、腰椎椎間板ヘルニアは安静にして治すことが重要です。

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