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ヘルニアの電気治療とは

ヘルニアの治療法の一つ「電気治療」について、その概要や種類、効果、メリットなどを詳しく解説します。病院での電気治療と生活院での電気治療の違いについても触れました。

電気治療とは

電気治療とは、専用の機器から照射される電気の刺激で、ヘルニアを始めとした痛みの緩和を目指す治療のこと。

具体的には、電気の刺激で筋肉の血流を改善させることで痛みの緩和を狙います。

ヘルニアの痛みの原因である炎症に聞く治療法

ヘルニアの痛みの原因には、主に、病巣周辺の筋肉・筋膜の炎症と、椎間板よる神経の圧迫の2種類がありますが、前者「炎症」が原因の痛みに対しては、電気治療が効果的に痛みを緩和させます。

反対に、「神経の圧迫」が原因の痛みに対しては、電気治療は無力です。

炎症による痛みを一時的に緩和させるという観点から見れば、電気治療は対症療法の一種だと考えて良いでしょう。

電気治療の種類

電気治療は、周波の違いにより複数の種類に分かれます。主な種類は「SSP」「中周波」「干渉波」の3つです。

SSP

経穴、つまり「ツボ」に対して低周波を照射することにより、血流を改善させることで痛みの緩和を目指す方法です。整形外科を始め、整骨院などでも広く採用されている電気治療です。患者によっては、痛みが劇的に改善することがあります。

中周波(EMS)

「ツボ」ではなく、筋肉に対して直接中周波を照射することにより、マッサージ効果から痛みの緩和を目指す方法です。マッサージ効果に加え、筋肉の収縮による筋力アップ効果から、痛みの発症の予防を狙うこともできます。
麻痺が生じた筋肉を再教育する際にも、中周波による治療が選択されることがあります。

干渉波

異なる周波数を同時に体に流したとき、周波が干渉しあう場所に「干渉低周波」が生じます。この「干渉低周波」を利用して行う電気治療が、干渉波です。 機種の違いにより、SSPに似た働きをする干渉波もあれば、EMSに似た働きをする干渉波もあります。

電気治療の効果

先に触れたとおり、ヘルニアの病巣周辺に生じた筋肉の炎症による痛みに対しては、電気治療は一定の効果をもたらすことができるでしょう。

椎間板が神経を圧迫すると、神経の中から痛みを知らせるための物質が放出されます。

この物質の働きによって、神経の周辺にある筋肉に炎症が発生。この炎症部分に電気治療を与えることで痛みが緩和してくる、というメカニズムです。

神経への圧迫には効果なし

ただし、繰り返しますが、椎間板による神経への圧迫を原因とした痛みには、電気治療は効果をもたらしません。

また、電気治療によって、突出した椎間板が引っ込むということもありません。電気治療は、あくまでも筋肉の炎症の痛みを緩和させる対症療法となります。

電気治療のメリット

電気治療のメリットは「痛みが緩和することがある」という点と、「保険が効く」という点です。

痛みが緩和することがある

一時的とは言え、電気治療によって痛みが緩和されることがあります。痛みが緩和すれば、仕事を休まなくて良いかも知れません。あるいは、違和感がありながらも家事をすることができるかも知れません。
そもそもヘルニアは、命に関わらない病気。痛みが緩和されるのであれば、対症療法にも立派な意義があります。

保険が効く

医師から「電気治療を受けても良い」と診断されると、保険適用で電気治療を受けることができます。治療費を節約できる可能性がある点は、電気治療のメリットと言えるでしょう。
ただし、1回の施術で保険適用できるのは3箇所まで。保険診療の範囲内で全体に施術をすることは難しいかも知れない点を了承しておきましょう。

病院の電気治療と接骨院の電気治療の違い

結論から言うと、病院で行う電気治療と接骨院で行う電気治療には、違いはほとんどありません。両者には「病院か接骨院か」という施術場所の違いと、使用している機器のメーカーの違いくらいしかなく、施術内容や効果はほとんど同じと考えてください。

なお、病院や接骨院の中には、電気治療ではなくマッサージを行っているところもありますが、電気治療とマッサージは、ともに同じ効果を狙った施術です。施術者の技術力が高ければ、マッサージだけでも電気治療と同じ効果を得ることができます。
できることならば、電気治療とマッサージを併用している病院・整骨院を選ぶと良いでしょう。背中に低周波を照射しながら足のマッサージを行うことで、効率の良い治療効果を狙うことができます。

【まとめ】痛みの緩和でQOL(生活の質)の向上を目指すことができる

電気治療によって、ヘルニアの痛みが緩和することがあります。

しかしながら、椎間板による神経への圧迫が改善されるわけではない点は、十分に承知したうえで施術を受けるようにしてください。

完治を目指す治療ではないにしても、電気治療による痛みの緩和効果で、仕事やプライベートなどのQOL(生活の質)が上がることは十分に考えられます。

各患者、どんな状態を目指したいのかを自問したうえで、選択肢の一つとして電気治療を検討してみても良いでしょう。

監修医情報

Supervision

伊東信久先生

伊東くりにっく院長 伊東信久先生

形成外科、整形外科、脳神経外科、麻酔科など、幅広い分野で医療に携わり、2006 年に伊東くりにっくを開業。日本では数少ない椎間板ヘルニアのレーザー治療専門のクリニックとして、著名人をはじめヘルニアで悩む多くの方の治療に携わる。

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