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投薬による治療

ヘルニアの投薬治療について、ドクター(監修医:伊東くりにっく院長 伊東信久先生)が解説!また、ヘルニアの投薬治療の仕組み、効果、メリット・デメリットのほか、注意点や体験談、基本情報(費用、施術時間、施術をうけられる場所、入院の有無など)をまとめて紹介しています。

ドクターのピンポイント解説!ヘルニアの投薬治療とは

ドクター伊東の画像

そもそも人が傷みを感じるのは、体内で痛みを誘発する物質が作られるから。ヘルニアの投薬治療は、薬を使用することで、この物質をブロックすることです。方法としては、「飲み薬」と「注射での注入」の2つ。飲み薬の場合は「非ステロイド抗炎症薬」、直接注射の場合は「ステロイド剤」や「局所麻酔剤」を使用します。投薬治療によって、比較的長期間、傷みがとれることもありますが、原因を根本から除去してくれるというわけではないことを覚えておいてください。

監修医:伊東くりにっく院長 伊東信久先生のプロフィール

日本では数少ない椎間板ヘルニアのレーザー治療専門「伊東くりにっく」院長として、著名人をはじめヘルニアで悩む多くの方の治療に携わる。著書に「Dr.イトーのせつない腰痛すっきり解消(しののめ出版 2008)」「しつこい肩こり・首痛、らくらく解消法(KKベストセラーズ 2011)」「腰痛は医者の言葉を信じるな!(ワニブックス 2013)」など。

通院の必要がなく自宅で続けられる飲み薬の効果

椎間板ヘルニアの痛みを取り除くために行われるのが投薬による治療です。ヘルニアの原因そのものを絶つ根本的な治療にはなりませんが、辛い痛みを緩和させるという意味では効果があります。

投薬治療には、飲み薬によるものと、注射によって痛みをブロックする方法(ブロック注射)の2種類があります。まずは飲み薬の方から説明していきましょう。

飲み薬の場合は、非ステロイド系の抗炎症薬がよく処方されます。これは、椎間板ヘルニアが神経を圧迫することによる炎症を軽減させることを目的とするものです。いわゆる鎮痛薬と呼ばれるもの以外では、圧迫された神経を修復させる神経再生薬が処方されることがあります。

また、痛みで筋肉が固くなり、さらに痛みを増幅させることがあるため、筋肉弛緩剤が一緒に処方されます。痛みを誘発する部分を、薬により完全にシャットアウトしてしまおうという考え方です。

こうした痛みを抑える薬は、胃の粘膜を保護する物質も抑えてしまうので、長期間服用することで胃を荒らしてしまうことがあります。したがって、痛みを止める薬と同時に、胃薬が処方されることが多くなります。

痛みを抑える薬は種類がたくさんあり、効果に個人差があったり、副作用が出ることがあるため、個々に処方する薬を変更する場合があります。一般的な内服薬だけでなく、症状によっては坐薬の方が高い治療効果が得られるケースもあります。

飲み薬による治療は、通院しなくても自宅で続けられる点がメリットですが、1~2週間経っても全く薬の効果が感じられず、痛みが解消されないようであれば医師と相談してください。

効果がないのに続けても無意味ですし、自己の判断で勝手に量を増やしたりすると、副作用のリスクが高くなるので使用を止めてください。

椎間板ヘルニアで使用されるブロック注射の種類と性質

ブロック注射とは、痛みの原因となっている部分に直接薬を投入する方法で、従来の薬物療法では効果が少なかった場合でも、効果が期待できるとされています。

具体的には痛みを感じる場所に所麻酔薬やステロイド系の抗炎症薬を注入し、痛みが伝わるのを阻害(ブロック)することで症状の緩和をするものです。

比較的長期間痛みを取ることが可能ですが、椎間板ヘルニアを根本的に治すものではありませんので、それだけで安心せずに、他の方法も合わせてしっかり治療に取り組むことが大切です。

椎間板ヘルニアの治療では、トリガーポイントブロック、硬膜外ブロック、神経根ブロックなど注入する場所によって使い分けられます。

トリガーポイントブロック

トリガーポイントとは、腰や肩などの強い痛みを感じる点のことを指します。そこに局所麻酔薬を注入する方法で、筋・筋膜性の痛みに効果を発揮すると言われます。筋膜性背部痛、筋膜性腰痛症などによく用いられますが、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症にも適応があるとされます。

硬膜外ブロック

ペインクリニックでよく腰痛治療に使われるもので、痛む神経の近くの硬膜外腔に局所麻酔薬を注入する方法です。痛みの感覚を脊髄や脳に伝える感覚神経を抑えたり、交感神経の作用を遮断する作用があります。狭い範囲に注入するので技術が必要ですが、神経に近い場所に薬剤を注入するので高い効果が得られます。

神経根ブロック

痛みの症状を起こしている神経根に、直接局所麻酔薬を注入する方法です。体の深い場所に打つため、専門的な知識が必要。またレントゲンで透視しながら注射を行うので、高度な技術も要します。他のブロック注射に比べて痛みが強いですが、痛みの元に近い場所に薬を注入できるので、効果が得られる可能性が高くなります。

以上のようなブロック注射は、整形外科よりもペインクリニックで行われるケースが多くなっています。使用される局所麻酔薬の効果が持続するのは約1日ですが、実際にはもっと長い時間痛みが治まることがわかっています。

これは、「痛みが筋肉を硬直させてさらに痛みを増す」というような痛みの悪循環を改善することで、薬効以上の効果が得られるというブロック治療の性質があるからです。

「とにかく椎間板ヘルニアの辛い痛みから解放されたい」と願う人にとっては、非常に効果が高い治療法と言えるでしょう。

投薬による治療のメリット・デメリット

メリット

ブロック注射は、体内の血流を改善し、傷ついた体内の細胞を修復するために行う治療です。そのためヘルニアだけでなく、血行不良による頭痛や慢性的な体の疲れ、むくみなどが1度の治療で一気に改善するケースがあります。

デメリット

ブロック注射は、局所的に狙いを定めて血流を良くすることを目的に行われます。しかし、注射を打つ箇所が本当に疾患を引き起こす原因箇所であるかは、患者だけでなく医師にもわからないことが多々あるそう。そのため、薬が確実に患部へ働きかけるかどうかは、医師の技量にゆだねられています。

投薬による治療に関する体験談

注射してすぐに痛みが引きました(26歳/男性)

臀部や脚の裏側に痛みがあり、整形外科でヘルニアと診断されました。痛み止めと牽引治療で治そうとしたところ、効果が出なかったためブロック注射を受けることに。注射してすぐにほとんど痛みがなくなったのでほっとしました。

ブロック注射は痛みがなく、すぐに終わります(38歳/男性)

痛かった腰を治すため、ブロック注射で治療をすることに。注射自体は1~2分で終わりました。思ったより注射が痛くなかったので、ひと安心でした。

注射を繰り返し、首の痛みから解放された(50代/男性)

首の痛みに数年間悩まされていましたが、ブロック注射を繰り返し受けることで、痛みが改善されました。生活に支障が出ていたので、解放されて本当に良かったです。

最初は効いていたものの…(年齢不明/男性)

椎間板ヘルニアと診断され、ブロック注射で治療を開始。最初は注射が効いていたのですが、少しずつ症状が悪化し、注射で対応できない痛みになっていきました。

効果なしと診断された後に痛みが改善 された(年齢不明/男性)

ブロック注射は、効果が出るタイミングが遅くなる場合があるらしく、効果がなかったと医師に判断された後、ようやく効いたことがありました。今は患部に少ししびれが残っている程度で、痛みはほとんどない状態です。

基本DATA

「効果的な治療法とは」動画のサムネイル画像

動画で分かる!ヘルニアの効果的な治療法

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「ヘルニアは治る?効果的な治療法とは」
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監修医情報

Supervision

伊東信久先生

伊東くりにっく院長 伊東信久先生

形成外科、整形外科、脳神経外科、麻酔科など、幅広い分野で医療に携わり、2006 年に伊東くりにっくを開業。日本では数少ない椎間板ヘルニアのレーザー治療専門のクリニックとして、著名人をはじめヘルニアで悩む多くの方の治療に携わる。

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