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牽引治療

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頚椎椎間板ヘルニアや腰椎椎間板ヘルニアを治療する際に、「牽引治療」という方法が用いられるケースがあります。牽引治療は一長一短ある治療方法ですが、適切なケースで使用すればヘルニアの症状を改善へ導くことができます。

ドクター(監修医:伊東くりにっく院長 伊東信久先生)による解説を踏まえながら、牽引治療のメリットやデメリット、ヘルニアへの作用、注意点や体験談、基本情報(費用、施術時間、施術をうけられる場所、入院の有無など)、メリットデメリットなどをご紹介していきます。

ドクターのピンポイント解説!ヘルニアの安静治療とは

ドクター伊東の画像

「重力や圧力で腰椎や椎間板がおされて潰れてしまったのだから、逆に伸ばしましょう」という考え方が、牽引治療です。腰椎を引っ張ることで「ヘルニア」による神経根の圧迫が少なくなったり、筋肉の緊張が解けて血流が良くなるため、痛みやしびれが取れることも多いようです。しかし、「ヘルニア」と神経根が長年の間に癒着しているような場合は、引っ張ることで更に痛みが増す可能性があるため、かかりつけ医の判断の下、取り入れるのがよいでしょう。

監修医:伊東くりにっく院長 伊東信久先生のプロフィール

日本では数少ない椎間板ヘルニアのレーザー治療専門「伊東くりにっく」院長として、著名人をはじめヘルニアで悩む多くの方の治療に携わる。著書に「Dr.イトーのせつない腰痛すっきり解消(しののめ出版 2008)」「しつこい肩こり・首痛、らくらく解消法(KKベストセラーズ 2011)」「腰痛は医者の言葉を信じるな!(ワニブックス 2013)」など。

牽引治療について

牽引治療は古くからある治療法のひとつ

「牽引(けんいん)治療」は大まかなイメージで理解している方は多いと思います。改めて牽引治療を簡単にご説明すると、文字通り「引っ張る」治療方法のことです。頚椎をさまざまな方法で強く引っ張り、ヘルニアで起きている痛みや不快な症状を取り除くのを目的にしています。

古代ギリシャの時代から骨折や脱臼の治療方法として扱われてきたほど、歴史のある治療方法です。時代の進歩とともに痛みが少なくなるように、機器が改良されて痛みは少なくなっています。重症では行えませんが、頸椎ヘルニアの初期症状が出ている場合に採用される方法です。

ただし、自分自身の判断で出来るものではありません。牽引治療から派生した「突き指は引っ張って治す」という民間療法を試す方はいますが、神経に影響を与えるヘルニアでは悪影響が考えられます。医師の診断のもと、行う治療と心がけてください。

牽引治療の目的

牽引治療は身体を引っ張り上げて、筋肉の硬直・血流の滞り・骨格の曲がりなどを改善することを目的としています。身体をぐっと引っ張って歪んだ部分が真っ直ぐに伸ばされると、血流が促進されて気持ちよさを感じます。ヘルニアでも目的は同じです。

洗練されていない牽引治療は筋肉へ大きな負担をかけると指摘されていましたが、近年では機械の発達や改良により、以前よりも負担をかけずに牽引治療が行えるようになっています。ヘルニア以外の症状を緩和させるため、牽引治療が用いられることも見かけるようになっているのです。

牽引治療の椎間板ヘルニアに対する働き

ヘルニアで行う牽引治療は首を引っ張る「頚椎牽引」と腰を引っ張る「腰椎牽引」の2種類があり、頚椎椎間板ヘルニアや腰椎椎間板ヘルニアの治療方法として昔から活用されてきました。

椎間板ヘルニア特有の痛みやしびれは、椎間板から飛び出たヘルニアが押しつぶされて起こるものです。イメージとして、指を扉で挟んだ状態と思うと良いでしょう。挟んだままでは痛みやしびれを感じますが、扉を押しのければ痛みは消えます。頚椎椎間板ヘルニアなら首を、腰椎椎間板ヘルニアなら腰を引っ張ることで潰された状態を改善し、痛みを緩和させるのがヘルニアに対する牽引治療のポイントです。

ヘルニアを抱えている患者さんに牽引治療を施して、ヘルニアの症状である痛みやしびれが緩和されるケースが確認されています。筋肉の緊張や硬直は、ヘルニアを悪化させる要因の一つ。牽引治療で筋肉を伸ばしてあげると、ヘルニアの悪化を防ぐことも可能と覚えておきましょう。

身体が引っ張られてほぐれる面もあるため、牽引治療で体が楽になったように感じることも。血流が良くなり、老廃物が押し出されるといった影響もあります。

ですが、牽引治療はヘルニアを根本的から治療するものではなく、あくまで保存療法の一つです。ヘルニアのつらい症状を緩和させるために行われる方法ですが、ヘルニアを根本から治療したいなら、検査を受けて医師と相談しながら手術を検討する必要があります。

椎間板ヘルニアの治療方法としては、牽引治療の他にも手術(レーザー治療や薬を使った治療)、鍼治療やリハビリが挙げられます。状態に応じて適切な治療は異なるので、牽引治療だけにこだわらず、他の治療方法を考えるのが改善につながるはずです。

牽引治療の有用性

牽引治療が有効かどうかを考える上でチェックしたいのが、日本整形外科学会が発表した「腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドライン (改訂第2版)」です。[1]

腰椎椎間板ヘルニアに対する牽引療法の有効性については腰痛に対して有効であるという報告があるものの、牽引療法単独による治療効果について十分に示した研究はないとしています。

牽引治療を選ぶのは問題ありませんが、単独での効果が明らかではないということですので牽引治療だけに頼らず、様々な角度から治療のアプローチを試すことが必要であると考えておきましょう。

椎間板ヘルニアに牽引治療を用いるメリット・デメリット

牽引治療を行う場合、メリットもデメリットも生じます。症状や体質などと照らし合わせながら、牽引治療を視野に入れるかどうか考えてみましょう。

ヘルニアで牽引治療を行うメリット

椎間板ヘルニアには多用な治療方法があります。電気で刺激を与える「電気治療」、マッサージや整体による症状の緩和、鍼治療、そして切開手術にレーザー治療(PLDD)…と簡単に行なえるものから手術までさまざまです。

牽引治療は「引っ張る」だけの治療方法なので、他の治療よりもシンプルに行なます。整体のようにマッサージ的な作用をもたらして、心地よさを感じられる場合も魅力です。筋肉の緊張がほぐされて血流が促進されれば、日々の行動も楽になるといえます。

「身体を引っ張って突出したヘルニアを引っ込ませる」シンプルな治療方法ですが、椎間板ヘルニアの初期症状程度なら、痛みやしびれを改善させる役割を期待できるでしょう。「大がかりな手術は怖い」という人は、医師に相談の上で試してみるのも良いかもしれません。

ヘルニアで牽引治療を行うデメリット

歴史ある治療方法なのは間違いありませんが、デメリットがない治療方法とは言えません。患部の状態や健康状態に依存し、回復が認められる治療回数がばらつくのがデメリットです。牽引治療は身体を引っ張られることによる身体への負担があり、筋肉を引っ張ることで痛みが増幅してしまう可能性も考えられます。急性の障害や炎症を持っている部位への牽引治療は、悪化させかねません。確実性という面では選びづらい治療法です。

牽引治療を行う際は、低い負荷から試していくと負担は少なくなります。「一瞬で劇的な効果」を期待している人にとっては、少し遠回りに思えるかもしれません。

「腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドライン (改訂第2版)」[1]では、椎間板ヘルニアの治療方法として「牽引治療」は必ず有効性があるとは認められていません。治療事例が少ないためです。

椎間板ヘルニアの治療として牽引治療を選択しようと考えているなら、メリットもデメリットも考慮した上で、医師や専門家とじっくり相談しながら決めましょう。

基本DATA

「効果的な治療法とは」動画のサムネイル画像

動画で分かる!ヘルニアの効果的な治療法

手術は10分足らず!2時間あればその日に退院OK!メスを使わず、最小限の負担で治癒率95%!そんな、常識を覆すようなヘルニア治療があることを知っていますか? 「浪速のブラックジャック」こと、ドクター伊東が語る、おどろきのヘルニア治療とは?ヘルニアに悩む方は要注目です!

「ヘルニアは治る?効果的な治療法とは」
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監修医情報

Supervision

伊東信久先生

伊東くりにっく院長 伊東信久先生
(形成外科・整形外科医)

形成外科、整形外科、脳神経外科、麻酔科など、幅広い分野で医療に携わり、2006 年に伊東くりにっくを開業。日本では数少ない椎間板ヘルニアのレーザー治療専門のクリニックとして、著名人をはじめヘルニアで悩む多くの方の治療に携わる。

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