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脳ヘルニア

脳ヘルニアとはどんな症状か、原因や治療法などと併せて、詳しく解説します。

最終的には命に関わることも

ヘルニアとは、何かが本来の位置から外に飛びだした状態。定義とおりに考えれば、脳ヘルニアとは、脳が本来の位置から飛び出していく、ということになります。

しかし、脳は、頭蓋骨という固い骨に包まれています。外に飛び出すにも、飛び出せません。

脳の出血や腫れなどによって、本来は外に飛び出すはずの力が、結果として、頭蓋骨の中で脳を圧迫し続けます。この状態を、頭蓋内圧亢進(ずがいないあつこうしん)と言います。

頭蓋内圧亢進が進むと、最終的には脳の重大な部分、たとえば呼吸などを司る脳幹にも圧力を与え、結果的には、命が危険な状態に。この状態が脳ヘルニアです。

頭蓋内圧亢進が始まった段階では、めまいや吐き気、頭痛、意識障害などが起こります。脳への圧迫が進行すると、やがて瞳孔が開き、最終的には自発呼吸が困難となります。

脳ヘルニアの原因は大きく2つ

脳ヘルニアに至る原因は、大きく分けて外的要因と内的要因があります。外的要因とは頭部強打などの外傷、内的要因とは脳出血などの病気です。

頭部を激しく打った場合、その衝撃が原因で脳自体が腫れてしまうことがあります。あるいは、脳の中で出血してしまうこと。こうした「腫れ」や「出血」によって、頭蓋内圧亢進が生じ、そのまま症状が進行すると、最終的に脳ヘルニアと診断されます。

また、脳出血や病気による脳の腫れなどの内的要因によって、頭蓋内圧亢進が進むことも。これも最終段階では脳ヘルニアにまで至ります。

治療法~まずは目先の原因を取り除くことから~

頭蓋内圧亢進の最終段階、脳ヘルニアに至った場合には、治療は一刻を争います。まずは目先の原因から。

原因が脳内の出血の場合には、開頭してたまった血液を取り除きます。出血が少量か、もしくは皆無の場合には、開頭は行わずに点滴による治療が行われます。このときの点滴薬はグリセオールなど、脳内の圧力を下げるものです。

また、一時的に開頭することで、脳を頭蓋骨の圧迫から解放する処置が行われることもあります。

一番始めは以上のような一時的な処置を行い、状態が落ち着いたあとで、それぞれの症状に合わせた治療を行っていきます。

頭蓋内圧亢進の状態に対して、頭蓋内圧を低下させるバルビツレート療法や低体温療法、頭蓋骨を外す外減圧術などが行われますが、どれも副作用やリクスもあるものなので、慎重に治療していきます。

なお、脳ヘルニアの最終段階、脳幹の機能停止(自発呼吸の停止など)が見られた場合には、危険を伴うため手術を行うことができません。

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